いかの天日干し製造

(2023年11月24日 14:12:38)

11月21日、気温がぐっと低くなったこの日、真っ青な空と海、晴天なり。

最高気温15℃以下、あえの風(海からの東風)、太陽の日差し、湿度も低く、黄砂なし、「‘いかの天日干し’作業に必要な条件」が全て揃い、製造を決行。

「いか干し場」からの景色。この日は富山湾向こうの立山連峰が見えています

天日干しでしかできない透明な膜が旨味を閉じ込めます。「かなりいいでき。」と製造部長もうれしそう。

‘いか天日干し’は、厚みも特徴としているので、どんなに漁獲量が減少しても、小さいイカしか獲れない時でも、大きいサイズのイカを使用します。

干しあがった‘天日干し’は衛生加工場内で検品・急速冷凍、翌日包装して完成です。

―試食。焼くと白い粉(タウリンやアミノ酸などの旨味成分)が表面にたっぷり出ます。

(解凍してから焼きます)グリルで6分の焼き具合↑

この日製造の‘烏賊天日干し’は本日(11/24)より出荷しています。

いか炒めの野菜は・・・

(2023年11月16日 14:05:19)

北陸・郵便局の頒布会、11月は自社商品「能登産いか炒め三種」を注文していたので我が家にも届きました。(届いた日の早朝に、新金沢郵便局に当社が約700セット差出したうちの1セットです(笑))

下処理いらずで味付け済み、フライパンで炒めるだけ。どうせなら栄養とボリュームを増すために野菜も入れよう。と冷蔵庫の野菜室を見渡して・・・。

まずは「生姜みそ味」、いつもは玉ねぎと炒めますが、今回はネギを合わせることに。みそダレの量に比べて、ちょっとネギが多すぎかなと思ったけれど、結果よし。

油をしいたフライパンでネギをかるく炒めて周りに寄せます。
フライパンの真ん中にイカを入れ、
イカはあまりさわらず表裏を焼くようにして、最後にネギと炒め合わせます。
「いかとネギの味噌炒め」の完成。おいしくできました。簡単♪
(甘めのやさしい味にまとめるなら玉ねぎがおススメ。そのほかピーマン、ナスを入れるというスタッフも。)

あとは「キムチ味」と「バター醤油味」。

左:キムチ味(「いかキムチ焼き」と同商品)
右:バター醤油味(「レンジOKいかバター醤油焼き」と同商品)

みんなはどんな野菜と合わせるか他スタッフに聞いたところ、「キムチ味」にはピーマン・ねぎ・にんにくの芽・にらなどでした。「バター醤油味」には、アスパラ・さやえんどう・玉ねぎ・ブロッコリーなどでした。

合わせる野菜によって和風・洋風など仕上がりの雰囲気も変えられるので、これからもいろいろ合わせてみたいと思います。Goodな野菜があればまたブログでご紹介します。

「一本釣いかの開き」の試食

(2023年10月19日 15:41:52)

東海地方の郵便局の頒布会カタログ「東海ふるさと会」で、10月商品として販売されている当社商品「能登・一本釣いかの開き」はとても人気があり、リピートされる方も多い商品。

ただ、〒はチルド(冷蔵)配達で消費期限は5日と短いため、2日間ご不在だと出荷元の当社に商品が戻ってきます。戻った時には消費期限が切れているので、廃棄となります。

―今イカ漁は漁獲量が極端に少なく、大きいサイズで数を揃えるのは本当に大変な状況なので、不在戻りの商品を廃棄するのはかなり忍びなく、丁度消費期限の日に戻った商品を、今回は定期社内試食に使用することに。 

で、これは私の試食結果です。

パッケージOK→からのパッケージから取り出しての目視チェック:イカのサイズOK、形・厚みOK、鮮度(消費期限最後の日)OK

今回は塩加減の確認を一番の目的にしていたので、魚焼きグリルで中火8分にセットして、イカは洗わずそのまま素焼きに。(イカがクルリと巻くのを防ぐため両端に竹串を刺して焼きました)

能登の海洋深層水(無菌でミネラル豊富な深海の海水)で自然の塩分で味付けしてあります

塩加減(海洋深層水)OK・good。醤油はつけなくても丁度の塩加減、マヨネーズをつけるとさらにたまらないおいしさ。

ということで試食結果はOKでした(^^♪ 翌日他の試食した担当者の結果もOKでした。

―ところで「干してあるいかの一夜干しや天日干し」と「生の一本釣いかの開き」の違いは・・・・とお客様から聞かれることがあります。

一番は文字通り「干してあるもの」と「生」というところです。イカは干すと旨味がグッと凝縮して増します。また軽く焼いてもそれなりの食感があり、火力・時間の加減次第であえて少し硬めに焼くこともできて、「とにかく旨い!お酒が欲しい!」となります。

「一本釣いかの開き」は一夜干しとはまた違う、生ならではの「柔らかさ」と「やさしいおいしさ」が特徴になります。ご飯のおかずとして何枚でも食べられてしまう飽きないおいしさです。また生なのでさっと茹でて酢の物やサラダに使ったり、煮物・炒め・揚げ物とお料理の素材として使えます。

(上記商品「能登・一本釣いかの開き(3枚)」は、東海以外の郵便局〒頒布会カタログでも販売中です。頒布会にご加入されている方は是非ご指定ください♪(北陸2月商品・信越6月商品・近畿3月商品) また当社ネットショップでも5枚セット商品で販売中。こちらは冷凍便でお届けします(^^♪)

いかの開きの商品ページはこちらです。

いかとんびバラ・バター炒め

(2023年6月6日 15:32:14)

少し前から息子に「“いかとんび串”買ってきて」と頼まれていたものの、丁度その頃から原料切れのため売切れ!しかも今回はなかなか復活せず・・・。

「いかとんび串(下茹で済)」は粒の大きいものだけを串に刺しています。殻を取り除いた小さい粒は、通常は業務用としていますが、正規商品が品切れ中の今は、一般販売しています。

小粒で串には刺してないけれど、一番手がかかる殻は取り除いてあって、しかも大容量!逆に喜ぶかも!と「いかとんび生300g」を購入。

調理後時間が経っても固くならないように、そして余った時に冷凍することを考えて、塩水を沸騰させてサッと下茹で。(下茹でなしでもOK)

(3%程度の塩水。茹でる時間が長いと縮んで小さくなるので、サッとくぐらせる程度で。)

フライパンにバターを溶かしとんびを入れて炒めたら、仕上げに塩コショウ。(醤油やレモン汁を少々垂らしてもOK)

(300g1袋分。 数えたら83個ありました~、串だと20本分!)

お弁当箱に入れて、爪楊枝を数本刺して、息子に差し入れ。

渡した車の中で食べ始め、話をしながらついつい母までつまみ食い。

気が付いたらあっという間になくなっていました。けっこう量があると思いますが、いかとんび好きな親子なら2人で一度に完食してしまう量でした。笑

いかとんび(生)300gの商品ページへリンクします。

(※2023.6.下旬より「いかとんび串(下茹で済)5串入」の再販が決定!!)

大寒のいか天日干し

(2023年1月31日 14:07:29)

本日早朝、まずは加工場センター屋上の雪かき。

(加工場目の前の海)

屋上の干し場には、太陽の日差しとキンと張りつめた冷たい空気、そよそよとした海風があり、条件が揃った今日は“天日干し日和”。

待ちに待った天日干しの製造です。

(イカを1枚ずつロープにかけます)

(透明でキラキラのイカ)

長足を広げてロープにかけることで、足の付け根までしっかり乾かします。

能登の海洋深層水に浸して角のない自然な塩味に仕立てています。

太陽と海風をたっぷり受けて干したら裏返して、最後に透明な膜(天日干しだけにできる膜)が乾いたら干しあがりです。

「烏賊の天日干し」売り切れでお待たせいたしましたが、明日2月1日より販売再開します!

いかの天日干し作業

(2022年3月7日 17:38:12)

天候などの条件がそろわず、先週金曜日ようやく今期2回目の天日干し作業を決行!

気温良し、湿度良し、日差し良し、海風良し、黄砂なし!!予定していた作業を急きょ天日干し作業に変更。

たっぷりの海風と日差しで、表面はさらっさら、中はもっちりに乾きます。
透明の膜が乾き、いかの旨みを閉じ込めます。

裏返し作業中

天日干しにしかできない「旨みの膜」もしっかり張り、最高の出来です!

取り込んだら、衛生加工場へ移動です

このあと、1枚ずつ検品、真空包装して冷凍します。

この出来たて天日干しは、3月8日(火)から出荷となりますが、数に限りがあるため、当社直販のみの販売(会員様限定)となります。今年も量販店様などへの卸扱いはいたしかねますので、当社へ直接お電話・ファックス・メールでご注文ください。

(ネットショップからは会員登録いただくと閲覧・ご購入いただけます。)

イカ刺しとゲソポテト炒め

(2022年2月2日 18:25:22)

「明日イカ刺しが食べたい」という家族のリクエストで、船凍いか2杯を解凍するため冷蔵庫に入れてから就寝。

「ゲソとエンペラーはどうしようかな・・・」ジャガイモがあるから煮物だな。と一旦は思ったけれど、翌日イカ刺しを造る頃には、無性にイカのバター炒めが食べたくなり炒めることにしました(^^♪。

いか2杯を開いて、ゲソを持って内臓を胴部から外し、透明で薄っぺらい骨も取り除きます。

(ゲソと内臓は一緒に外します)

キッチンペーパーを使って皮をむいて、エンペラーと裾部分は切ってよけておきます。

(皮むきは、エンペラーの下部分に包丁を入れて、キッチンペーパーを使うと簡単)

胴部をまず横半分に切ってから、縦に細く切ったら、あっという間に2杯分のイカ刺しの出来上がり。大胆にどっさりとお皿に盛りました。

(お家ご飯ならではの「食べたいだけ取ってねスタイル」)

さて、ここからは私が無性に食べたくなってしまったゲソのバター炒め。

ボリュームを出すために、ジャガイモ2ヶを櫛切りにしてラップで包んでレンジで4分チン。これでほぼ軟らかくなります。

(我が家はとんび(いかの口)も使います)

フライパンに油をひいて、イカのゲソとエンペラー、ポテトを入れて炒めます。イカに火が通り、きれいなピンク色になったら、味付け。

(ポテトはレンジ済みで軟らかいので、後入れがGood)

我が家の場合、「バター風マーガリン、塩コショウ、ガーリックソルト少々、醤油少々」ちょっと濃いめの味付けで完成!!

(出来上がり。お皿に盛りつけます)

ポテトにイカの旨味も染み込んで、家族に大好評でした。

いか釣り船の休息

(2022年1月6日 10:42:57)

今期漁を年末で切り上げた能登小木港のいか釣り船。

お正月中は、小木港の傍にある九十九湾の特に静かな湾内で、肩を並べて休息中。この場所は嵐でも波が荒れないので昔から船の避難場でもあります。

修理やさび落としが始まる春先までしばしの休息です。

アカイカの新商品が完成!

(2021年11月26日 16:28:25)

アカイカを使った商品に着手して約1年。ようやく完成、発売開始しました。

日本海真いかの不漁が続いていることから、能登小木港の一部のいか釣り船が、昨年漁期から北太平洋まで船を出し、アカイカ漁にも挑戦しています。

大型のイカであまりおいしくないのでは・・・と思っていたのですが、昨年晩秋にこのアカイカを社内で試食、全員が「軟らかい!」「イカが甘い」。真いかにあるイカ独特の“旨み”はあまりないものの、おいしいイカでした。

何より、惣菜天ぷらなどで多く使用されているアメリカオオアカイカのような、薬品による苦み・酸味抜きが全く不要なイカだと分かり安心しました。

「能登でアカイカの加工が行われれば、今後船凍真いかだけでなく、アカイカの水揚地としても安定して出漁できるようになる。」という地元小木漁協の方の言葉を受けて、当社はこれまで日本海産船凍真いかを専門としてきましたが、「これまでに培った“いか加工の技術や知識”で、小木いか釣り船団のお役に立てるならば、やってみよう」ということに。

(大型で皮は固いのでむきます)

幾種類もの試作品を作る中で、既に真いかで製造していた「レンジで簡単・いか野菜炒め」でアカイカを使用すれば、ボリュームも出るうえに価格も抑えることができる!ということになり、この商品の試作に集中しました。

(ポテト・ブロッコリー入りバター醤油味・ガーリックが隠し味に!)

イカに合わせる野菜は、アカイカの厚みとボリューム感に負けないよう、2種類の野菜をセレクトして入れることに。イカのカットサイズや味付け、量など試作を繰り返し、2つの味で完成しました。

「フライドポテトが入ったいかバター醤油味」は、チーズと少量のガーリックを隠し味に加え、当社社員のお子様やご家族にも大好評。「揚げナスを入れたしょうが醤油味」は、しっかり濃い目の味で、大人家族に好評、中華を思わせるようなおかずでご飯がすすむお味。

そして、真いかでは高額になるため出来なかった「ファミリータイプ・大袋タイプ」を作ることにしました。もちろん「1人前・小袋タイプ」も。便利なレンジ調理。

出来上がった商品は、まずは能登いか屋さんネットショップで販売開始しました!某宅配食材会社様でもお取扱い決定!!アカイカの新商品開発はまだまだ続きます。

(真いかの「能登産いか野菜炒め」も根強い人気商品なので、これまで通り販売します。どちらがお好みに合うか食べ比べもお楽しみください。)

アカイカの新商品名は、「やわらかイカと彩り野菜の炒めもの」です☆商品ページは下記よりどうぞ☆

やわらかイカと彩り野菜の炒めもの 一人前・小袋タイプ

やわらかイカと彩り野菜の炒めもの ファミリータイプ・大袋タイプ

2021日本海いか釣漁出港

(2021年6月7日 15:22:15)

6月6日(日)能登半島・小木港から日本海いか釣り船が全船出港しました。

イカ資源の著しい減少や、他国隻による漁場問題などは続いていますが、いか釣り漁師はそれでも日本海の漁場へ向かいます。(一部の船は5月に北太平洋のアカイカ漁に出漁しました。)

能登・小木港 各船から流れる演歌が響きます
どの船もたくさんの家族や友人・知人が見送ります

能登・小木港のいか釣り船が目指す漁場は、近海ではなく、大和堆を中心とした日本海のど真ん中で、イカの群れを追いながら漁をします。

『釣り漁』なので、ある程度以上の大きさに育ったイカしか獲れない、生態系に配慮した漁法で行っています。

釣ったいかは、漁場の『船内で即急速凍結』。一尾ずつバラ凍結するタイプと、数十尾ずつまとめて箱型に凍結するタイプがあります。

船の冷凍室が満載になると荷揚げ(水揚げ)のため港に戻り、食料と船の油を積んで、翌日には出港します。通常25~30日サイクルの荷揚げですが、近年は不漁のため2ヶ月近くになることもあります。

今年も、漁の安全と大漁を祈願して見送りました。